馬渕晃子 作品について

広く深い自然の中では、自分の存在を証明できるのは自分しかおらず、その空間の中で自分も自然の一部なのだと強く感じる。その強くもはかなく、美しくも怖い自然に‘存在’が溶け込むような感覚をとどめておきたい、そんな空間を描きたい。

これまで、画面の奥へ奥へ空間を求め、青を深く沈める表現に惹かれたり、水彩絵具の滲みを利用し、広がりややわらかさを追究したり、具体的な形を曖昧にしながら微かな生命感と湿度を帯びた空間を大切にしてきた。

現在も描きたい空間は変わらないが、最近は「白」に魅力を感じてる。雲、雪、霧…日常でもよく目にする「白」は掴もうとすると透明になり形がなくなってしまう。全ての色を反射して見えるその色は、様々な表情を持ち、私が自然に感じた感覚に近い部分があるように思う。「白」の曖昧さの向こう側に広がる空気や香りを画面から引き出せたら、と思い制作している。

馬渕晃子

香川県三豊市生まれ
2010 トーキョーワンダーウォール公募
2010(東京都現代美術館、東京)
    群馬青年ビエンナーレ2010(群馬県立近代美術館、群馬)
2016 ART OSAKA(ホテルグランヴィア大阪、大阪)
2018 ARK Art Award 受賞展(ランデヴーギャラリー、京都)
2019 俊英作家展(大丸心斎橋店 美術画廊、大阪)
    Lumieres du Printems(Galerie Mona Lisa、フランス)
2020 馬渕晃子展〜揺らめく光の中へ〜(高松市塩江美術館、香川)
2021 馬渕晃子展〜かすかなカタチ〜(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川)
2023 馬渕晃子展〜色彩のゆらめきと共に〜(松坂屋上野店、東京)
2024 Blooming〜開花展〜(P M Q元創方 Art & Crafts Studio H401、香港)
その他展示多数