日本でつづられた最も古いことばが、新しい。千三百年が経って、あたかもきのう書かれたと錯覚させるように、新しい。
あをによし寧楽(なら)の京師(みやこ)は咲く花の
薫(におう)がごとく今盛りなり
The capital at Nara,
beautiful in blue earth,
flourishes now
like the luster
of the flowers in bloom.
万葉の艶は、英語にも出る。英語に出たとき、万葉集は、人類の古代から受けつがれている最大の叙情詩集、というもう一つの像を結ぶ。
万葉集は、新しい。