『Manyo Luster』の序文を読んだ。
「万葉集は、新しい。」
この一文が、しばらく頭から離れなかった。
その後、月のような形が浮かぶ周豪の2006年の油彩画を見返した。
「周豪作品の艶」とは何だろう。
この問いが、今回の展覧会へつながっていった。
『Manyo Luster』の序文より(抜粋)
日本でつづられた最も古いことばが、新しい。千三百年が経って、あたかもきのう書かれたと錯覚させるように、新しい。
あをによし寧楽(なら)の京師(みやこ)は咲く花の
薫(におう)がごとく今盛りなりThe capital at Nara,
beautiful in blue earth,
flourishes now
like the luster
of the flowers in bloom.万葉の艶は、英語にも出る。英語に出たとき、万葉集は、人類の古代から受けつがれている最大の叙情詩集、というもう一つの像を結ぶ。
万葉集は、新しい。
出典:『Manyo Luster』.
英訳:リービ英雄.
日本語現代語訳・本文:中西進.
写真:井上博道.
アートディレクション:高岡一弥.