【原博史展|アーティストトーク】


1月11日(日)14:00〜

原 博史

「平面作品の可能性」

あーとらんどギャラリーでは1月11日、原博史展のアーティストトークを開催しました。
大変寒い天候でしたが、予想に反して多くの方々にご参加いいただき、 心からお礼申し上げます。

午後2時、簡単な開催の挨拶に引き続き、広島から駆けつけてくださった庄子勝治さんの尺八ライブが始まりました。20分余りの熱演で会場は盛り上がり、アーティストトークへとつながっていきました。

今回の原博史さんの個展は、2012年の初回から数えて8回目になります。 原さんは70年代後半に学生時代を過ごされ、作家活動に入られました。その頃は既に美術界隈では「絵画は終わった」といわれていた状況下にありました。その思いを現在まで引き継ぐかのように、今回のトークでは「平面作品の可能性」という主題を取り上げられました。

原さんは大学時代に、もの派の美術家 李禹煥氏の講義から大きな影響を受けています。その結果「絵の具を彩色のためのものではなく、物質と捉えて平面を構成する」という考えを作品作りの基本に据えてこられました。

今回の展覧会でいえば、谷川博子さんの作品は、絵の具を可視光線の色として利用するー「光の絵画」ですが、原さんの作品は、絵の具を物質として利用するー「ものとしての絵画」、と受け取れるような説明をされていたのが強く印象に残りました。

原さんは当初、油彩から出発して水墨画へ、そして2015年から油煙による「煤」を、そして2025年には「アクリル」を加えています。水墨や油煙は「煤」という物質そのものが絵の具であり、「アクリル」は現実の何かを描き出しているのではなく、絵の具そのものを目に見える「ノイズ」というものに置き換えるために使われています。

今回のトークから、原さんは光という現象を描くのではなく、光として見えている「ものそのもの」を提示する可能性を追い続けることによって、「平面作品の可能性」を切り開こうとしていることが、はっきりと浮かび上がってきました。きっとそこに多くの参加者が、彼の作家としての真摯な姿勢を感じとったのではないでしょうか。

原 博史(本名:谷川博史)  略歴

まんのう町<香川県>在住
1956年 香川県に生まれる。
1979年 多摩美術大学絵画科 卒業

【個展】
2025年「原博史・混沌とノイズ」かまどホール (香川県/坂出市)
2024年「原博史展・海岸寺障壁画とともに」中津万象園丸亀美術館(香川県/丸亀市)
2023年「原博史展×谷川博子展」あーとらんどギャラリー(香川県丸亀市)
2022年「原博史1975〜2022展」アートエコーギャラリー(香川県/まんのう町)
2012‛14‛〜 ‘17‘19’21年 あーとらんどギャラリー(香川県/丸亀市)
2019年「かまどホール」(香川県坂出市)、「ギャラリーうみか」(香川県多度津町)
2016年「Hara Hiroshi works」がArt Beatus HK(香港)
2007‘08‘10‘15 ‘18年 ギャラリーなつか (銀座、京橋・東京都)
2008年「Hara Hiroshi works」Art Beatus Van(バンクバー市)

【公募展・グループ展】2000年以降抜粋
2026年 3月「アートエコーまんのう・山の芸術祭2025」(香川県/まんのう町)
2025年 11月「art study 小さな野外展」富士ヶ嶺グリーンクラブ前の野原(山梨県/河口湖市)
2025年 3月「第7回山の小さな展覧会」ことなみ未来館 他(香川県/まんのう町)
2024年 11月「明日に架ける・Biridgeover all art」旧辻小学校(香川県/三豊市)
2024年 9〜12月森の芸術祭晴の国・岡山「赤で彩るアート展」吹屋ふるさと村「旧片山家住宅」(岡山県/高梁市)
2024年 6月「異色の4人展」善通寺市美術館(香川県/善通寺市)
2024年 3月「第6回山の小さな展覧会」(香川県/まんのう町)
2023年 3月「アートエコーまんのう+山の小さな展覧会2022・呼応」(香川県/まんのう町)
2021年 11月「たどつアートフェスティバル2021」香川県/多度津町 屏風ヶ浦・海岸寺  「第3回山の小さな展覧会」香川県/まんのう町 ことなみ未来館