出店久夫テキスト
私は絵を描くのが好きだ。
物心つくころより現在の齢77才までも続いているのです。
「あなたの生きる目的は?」と聞かれると、「良き死を迎えること」
複雑で矛盾した心を持つ人間は、ややこしい生きものです。
そのややこしさも楽しんで最後を迎えたいとの思いで創作しています。
私のフォトコラージュの定義は、あのマルドロールの歌にある
<解剖台の上のミシンとコウモリ傘の出会いのように美しい>に準じています。互いに関係を持たぬものが、ある空間、平面上で出会って、
不可思議な意味合いをかもし出す関係は、まるで人生のようです。
29才でカメラを持ち、気の向くままに画家としての視線上に引っ掛る物体を撮影して、今まで何本のフイルムを使って来たことか?
それらから紙焼きされたモノクロプリントは、収納箱からあふれ出て、整理整頓など出来ぬ状態です。
数年前に古書に見えるような箱を見付け、ボックスアート変じて、ブックアートとして制作しています。
本の形体なので、三面にコラージュやアッサンブラージュをすることが出来ます。今までの思い出深い旧作や最近作までの画像、カット類を使用しています。取るに足らぬような小石やビーズ、フィギュア類も取り込みます。本の題名からは離脱し、色々な物が偶然に出会うオモシロさを楽しんで組み合せております。
それらの画面は、私の人生コラージュ片と見て下さい。
この個人的な遊戯物を手に取られた貴方は、独自の見方、感じ方で共鳴、解釈されることを私は望んでいます。
2022年秋.
出店久夫 Demise Hisao
1945年 福井県に生れる
1975年 スペイン国立アカデミー・シルクロ・ベジャス・アルテスに学ぶ
個展
1976年 ギャルリー観(京都)'80
1980年 みゆき画廊(東京)'83、'86、'89
1988年 一世界・反世界ー INAXギャラリー2(東京)
1989年 ABCギャラリー(大阪)
1990年 バンブーギャラリー(東京)、一虚数の時間・実の時間ー ギャラリーam(東京)
1991年 調布画廊(東京)'93、'96、'99、'00、'02、'05、'07
1992年 愛宕山画廊(東京)'94
1994年 ギャラリーTAGA(東京)
1995年 ギャラリー4GAT S(東京)
1996年 ギャラリーA.C.S(名古屋)
1997年 あーとらんどギャラリー(丸亀市)
1999年 ーフオトワーク、絵画の言葉一 江寿画廊(京都)
2000年 一写真と絵画の狭間ーアートハウス十ノイエス朝日(前橋市)
2001年 三番町ギャラリー(川越市)
2003年 一私の記憶・時代の記憶ーギャラリー4GATS(東京)
2005年 ーさまざまな眼144ー有象無象戯画図、川崎IBM市民文化ギャラ
リー(川崎市)、ギャラリー川船(東京)
2006年 ギャラリ一風画(埼玉)
2009年 一百個撩乱一 双ギャラリー(東京)
グループ展、その他、
2005年 戦後60年企画今日の反戦展(原爆の図丸木美術館、埼玉)’06、’07
2006年 第9回岡本太郎記念一現代芸術大賞展(川崎)与刀当代芸術展 JINGART GALLERY(上海)
2007年 第8回小磯良平大賞展(賞候補)神戸
2008年 岩崎ミュージアム第232回企画展・アジアのアートシーン/そのA
一身体と日常の記憶一、車基律・出店久夫 二人展(横浜岩崎ミュージアム)
2009年 九条美術展(埼玉県立近代美術館)
パブリック コレクション
和歌山県立近代美術館、滋賀県立近代美術館、埼玉県立近代美術館、神奈川県民ホールギャラリー、徳島県立近代美術館、北海道立帯広美術館 他