テキスト 韓 美華( Han Mihwa )

あーとらんどギャラリーでの展示は2018年の韓美華+杉本羽衣展に続き、今回2回目となります。
マークロスコの作品に魅せられ抽象画制作をスタートしました。

これまで数年間は日本の侘び寂びの文化、韓国の単色画、また水墨画のようなモノクロームの画面に親しみを感じ、余白や間に影響を受け、できるだけ色彩を排除しながらも豊かな情感や質感を込められないかと制作してきました。
画材は支持体であるパネルに布を貼り、その上から扱いやすく現代的な画材であるアクリルを使用しています。

昨年からの未曾有のコロナ禍により、今まで当たり前だとされていたことが当たり前ではなくなり、予定していたものが沢山消えていき、生活が一変しました。
思いがけない時間が出来、それは自身の制作にも大きな影響を与えました。

先が見えない不安の中、心境の変化からか、それまでのモノクロームの作品も作りながらも一方で並行して作る画面には色彩がすこしずつ増えていきました。
日々、生活と制作は結び付いていることを実感する今日この頃です。

作為と無意識のはざまで作品をつくるという制作姿勢は変わりませんが、この1年は様々なマチエールを実験したり、別の道具を筆の代わりに使ったり、画面に色を取り入れたり、、という目的地の決まっていない、あてのない旅のような実験を繰り返してきました。

今回の展示はその過程を個展を通じてお見せしたいと思います。
このままならない状況下、作品を通じて少しでも開放的で軽やかなイメージを共有できれば幸いです。

韓 美華 Han Mihwa

1976年 東京生まれ
朝鮮大学校美術科卒業後、U美術研究所にて有森正氏に学ぶ

展示(抜粋)
個展

2016年  青葉台 カフェギャラリーリンデン
2017年  西麻布 artgallerycloset

グループ展、アートフェア

2017年  韓美華・川崎泰史二人展(福岡 ギャラリーMORYTA)
      ART NAGOYA(ウェスティンナゴヤキャッスル)
2018年 月下の果実會(銀座 画廊香月) 他、多数