<新作について> 原 博史
私は、素材の持つ特性を研究し「素の美」をテーマに制作している。数年前から和紙やキャンバスなどの支持体に直接油煙を定着させる技法で制作し、瞬間的に現れる形を凝視し、美しいフォルムを切り取り提示する。
今回の個展では、十年にわたり研究し続けている手漉き和紙を中心に墨の様々な表現を展開してみた。
墨は植物性油を燃やし素焼きの器に煤を集めそれを膠で定着させたり、固形の墨を和紙に直接置き黒色を滲ませたり、墨を粉末にして散らばらせ紙面で溶かすなど墨による表現の可能性を広げる制作を試みた。また、これまでの偶然性のフォルムと絵画表現の基となる点、線、面との構成要素も取り入れた。
<絵画表現について思うこと> 原 博史
今日絵画表現は、行き詰まりを見せ、アーティストは多種多様な表現方法へと移り変わりを呈しているが、最古のアルタミラ、ラスコーの壁画からおよそ3万年続く人間の表現行為の根幹であり続け、過去の天才たちが次々と偉大な表現を人々に提示してきた。そして今日も文明の差異を超えて生き続けている。
私は、この人類の偉大な行為に知性、そして生命力の系譜を感じる。一人の表現者として継承し描かせていただくために、自己の意識と表現の限界を超える挑戦を続けていきたい。
原 博史(本名:谷川博史) 略歴
まんのう町<香川県>在住
1956年 香川県に生まれる。
1979年 多摩美術大学絵画科 卒業
【個展】
2025年「原博史・混沌とノイズ」かまどホール (香川県/坂出市)
2024年「原博史展・海岸寺障壁画とともに」中津万象園丸亀美術館(香川県/丸亀市)
2023年「原博史展×谷川博子展」あーとらんどギャラリー(香川県丸亀市)
2022年「原博史1975〜2022展」アートエコーギャラリー(香川県/まんのう町)
2012‛14‛〜 ‘17‘19’21年 あーとらんどギャラリー(香川県/丸亀市)
2019年「かまどホール」(香川県坂出市)、「ギャラリーうみか」(香川県多度津町)
2016年「Hara Hiroshi works」がArt Beatus HK(香港)
2007‘08‘10‘15 ‘18年 ギャラリーなつか (銀座、京橋・東京都)
2008年「Hara Hiroshi works」Art Beatus Van(バンクバー市)
【公募展・グループ展】2000年以降抜粋
2026年 3月「アートエコーまんのう・山の芸術祭2025」(香川県/まんのう町)
2025年 11月「art study 小さな野外展」富士ヶ嶺グリーンクラブ前の野原(山梨県/河口湖市)
2025年 3月「第7回山の小さな展覧会」ことなみ未来館 他(香川県/まんのう町)
2024年 11月「明日に架ける・Biridgeover all art」旧辻小学校(香川県/三豊市)
2024年 9〜12月森の芸術祭晴の国・岡山「赤で彩るアート展」吹屋ふるさと村「旧片山家住宅」(岡山県/高梁市)
2024年 6月「異色の4人展」善通寺市美術館(香川県/善通寺市)
2024年 3月「第6回山の小さな展覧会」(香川県/まんのう町)
2023年 3月「アートエコーまんのう+山の小さな展覧会2022・呼応」(香川県/まんのう町)
2021年 11月「たどつアートフェスティバル2021」香川県/多度津町 屏風ヶ浦・海岸寺 「第3回山の小さな展覧会」香川県/まんのう町 ことなみ未来館