梶浦徳雄 展

<オープニング 茶話会>
「 ここは何処? 私は誰?」 梶浦徳雄

日 時:7月16日(日) 11時〜12時30分
会 場:あーとらんどギャラリー
参加費:無 料

日本の芸大を卒業後、国立ウイーン美術学校彫刻科で1年間学び、一時帰国。その4年後再びウイーンに戻り「間」をテーマに作家活動を続けて現在に至る軌跡をお伺いします。

・何故、ウイーンで作家活動を始めたのか?
・どうのようにして、当地の画廊、美術館、行政機関との関係を作って行ったのか?
・永年、ウイーン中心の活動を持続可能にした理由は何か?

3つの糸口に沿って作家としての生き方、その道程、リアルな体験を、お茶をいただきながら梶浦さんと会話を交えて、お楽しみ下さい。
皆様のご参加をお待ちしております。

<茶話会の一断面>

茶話会の取っ掛かりは、梶浦さんが何故、ウイーンで作家活動を始めたのか、独特の間合いを取りながらのお話に参加者が引き込まれていきました。

梶浦さんが通っていた芸大には、たまたまドイツ語圏からきた留学生の友人いて、彼が国立ウイーン美術学校の教授と知り合いだったので、紹介してもらって連絡を取ると、「いつでも来なさい」との気さくな返事をもらい、それではと出掛けたのがそもそもの始まり・・・だとか。

その美術学校で彫刻を学ぶ1年の間に、ギャラリーや美術館等を巡り、交流を重ねた様々な人々・・・そのウイーンの人々が実直なゲルマン人との混血で、良い意味でのいい加減さがあり、日本人の曖昧さと波長が合うような、自分を素直に出せる感触を得て、その4年後再びウイーンに戻ることになります。

こうして話は佳境に入り聞き入って気がつくと50分程、休憩後に個展や作品のスライドを使いながらの詳細なお話で、あっという間に1時間半が過ぎてしまいました。
総じて、梶浦さんの「人とのつながり」が基底となったアーティストの活動は、テーマとして採用している「間」の本来の意味を離れつつそのイメージが拡張していく「ma」を使っているとお聞きして、成る程、それが永年ウイーン中心の活動を持続可能にしたのだと頷きました。

文責:山下高志





梶浦徳雄  略歴 (Kajiura Norio)
1951年岡山生まれ 1970年東京藝術大学工芸科デザイン専攻入学 1975年同大学院油画技法材料研究室入学 修了後同研究室に研究生として在籍 1981~82年国立ウイーン美術大学彫刻科に留学 
その間にヨーロッパ各地の美術事情、美術と社会の結びつきに触れその密接でスムーズなあり方に感銘を受け当地での活動を志す  1986年再渡墺しウイーン市に居住。1987年ウイーン市の画廊にて初の個展。その後ヨーロッパ(ドイツ、イタリア、スペイン、リヒテンシュタイン、ベルギー等)各地、各国で発表活動を行う 
1991年より日本国内(東京、大阪、京都、岡山、熊本、丸亀、長崎、神戸等)での発表活動を再開 
2017年末に帰国 岡山にアトリエを設け制作、日本を中心に各地で発表活動を行う。