二つの方法 関 正和
展示作品をご覧になって作品は、二つの傾向に分かれていることにお気付きになると思います。一つは、いわゆる具象的な作品、一つは抽象的な作品・・・。これは、私の生涯の作画生活の内容ともいえるものです。
何故、具象的作品から抽象的作品に変わったか、それは、いろいろと原因はありますが、端的にいえば具象的に描くことがむつかしいからです。五十歳位までは未だ、対称物が見えるものでしたが、もっと、自由に描きたいために抽象的なものに変わったといえるでしょう。
対称物に、がんじがらめに縛られていた時に比べて作画は自由になりました。
もともと、絵画は奥行きのある風景や人の感情の微妙な動きなどを一枚の平面に表すのですからこれ自体、抽象的といえるのでしょう。想い通りに動かせる抽象的な作品、不自由ともいえる具象的な方法・・・。どちらがいいのか私自身わからないままです。
関 正和 Seki Masakazu
1933 香川県丸亀市に生れる
1948 香川県展奨励賞受賞
1950 行動美術展入選
1952 自由美術展入選
1954 上京、井上長三郎先生に師事
1957 自由美術協会会員となる
1968 自由美術展自由美術賞受賞
1969 現代美術選抜展(文化庁)出品
1982 東京展賞受賞
1985 香川県展審査員となる
香川県文化会館に作品収蔵
1986 フランス、イタリア、スペイン、イギリス滞在
1992 香川県文化会館にて個展
1994 丸亀市立資料館にて個展
2001 Galerie Lichtblick(ベルリン)にて個展、ドイツ、オランダ、チェコ滞在
2016 丸亀市立資料館にて個展
2020 逝去
1982年以降「美術画廊たなか」にて個展多数開催、1996年以降は「美術画廊たなか」を引き継いだ 「あーとらんど ギャラリー」に於いて 個展・グループ展を多数開催