山口佳茂 展
ーリアルを模索するー
2025年 10月 4日(土)〜 26日(日)
水曜~日曜 : 11:00 ~17:00
展覧会最終日: 11:00 ~16:00
休 廊 : 月曜、火曜
■作家在廊:
会期中の(土)・(日)13:00~16:00 作品について話をします。
お気軽におこしください。
山口佳茂 展
ーリアルを模索するー
2025年 10月 4日(土)〜 26日(日)
水曜~日曜 : 11:00 ~17:00
展覧会最終日: 11:00 ~16:00
休 廊 : 月曜、火曜
■作家在廊:
会期中の(土)・(日)13:00~16:00 作品について話をします。
お気軽におこしください。
山口佳茂 展 - リアルを模索する
あーとらんどギャラリーでは、2025年10月4日(土)から10月26日(日)まで、画家・山口佳茂さんの個展「リアルを模索する」を開催いたします。本展では、画面上の線や空間の「間(ま)」、そして表と裏を織り込むように構成された作品を通じて、絵画におけるリアリティを追求してきた山口さんの最新作を紹介します。
展覧会概要
* 会期:2025年10月4日(土)~10月26日(日)
* 時間:水曜日〜日曜日 11:00~17:00(最終日は16:00まで)
* 休廊日:月曜日・火曜日
* 作家在廊:会期中の毎週土曜・日曜 13:00~16:00(作品について直接お話しいただけます)
山口佳茂さんは1961年、香川県宇多津町生まれ。多摩美術大学で油画を学んだ後、スロベニア・リュブリアナ国立芸術大学大学院で研鑽を積み、ユーゴスラビア各地やヨーロッパ主要都市で美術を学びました。帰国後は香川県を拠点に活動を続け、国内外の展覧会に参加。香川県美術展では県知事賞をはじめ数々の賞を受賞しています。また、かがわ山なみ芸術祭など地域に根ざした芸術活動にも継続的に関わっています。
本展では、アクリルによるキャンバス・合板作品22点を展示。シリーズ「辻褄の合わない真実」(1~10点)は“線”をテーマに、視覚的な違和感や空間の揺らぎを表現。また、「光で満ちる」(12点)は“窓”をモチーフに、内と外をつなぐ光の気配をとらえています。作品サイズは94×94cmから25×25cmまで幅広く、濃密な空間構成と繊細な質感が印象的です。
作家自身の言葉にもあるように、作品は「表面の微妙な変化に気づき、小さな発見から創造力が生まれる」場であり、「空気や光を見つめることで、心を整える瞑想の時間を与える」装置として機能します。本展を通じて、観る人が絵画との静かな対話を体験し、日常の中に潜む“リアル”に気づく機会となることを願っております。
あーとらんどギャラリーは、山口佳茂さんの深い芸術世界をご紹介できることを大変光栄に思います。どうぞこの機会にご高覧賜りますよう、心よりお待ちしております。
山口佳茂 ーリアルを模索するー
私が絵画制作のための「手懸り、拠り所」として来た考えを思い返してみると、人に見ていただくことを意識して描いた初期の考えは、必然性や偶然性ということを念頭に幾何学的な作品制作をおこなっていた。その折、現代美術の巨匠、斎藤義重先生から陰影表現における曖昧性の問題が指摘され「一本の線だけで空間表現できないか。」と命題を投げ掛けられた。
「線」ということを考えて辿り着いたのが「間」という考えであった。物と物とのはざまで生まれる線を使って絵画制作へと取り組んだ。そうしていると平面と立体との境界ということに興味が移っていった。表と裏を同一平面上で感じさせたいと思うようになり、「織る」「編む」という布の存在を絵画にしようと考えた。 そして、何も無いから存在価値が生まれる「窓」。表と裏(内と外)の一体化でもある「窓」を絵画で表現したいと考えを発展させてきた。
最近では、細い糸がピンと張られた状態の空間の中にいるときや薄暗いトンネルの中から光がさす方向を眺めたときの空気感に心を震わされるものを感じている。その一瞬の感動を絵画で表現しようと試みている。
人にあたえる感動の気付きはどこに現れるのか。表面上の光の作用のなか、光を越えた本質の存在は何なのか。絵画上に凹凸を付けたり、パネルを組み合わせたすき間を絵の重要な要素として取り入れたりしながら、強い存在感を表現したいと取り組んでいる。
表面の微妙な変化に気付き、小さな発見から創造力が醸成され、人を動かす原動力が生まれる。絵画はそんなよりどころを人に気付かせる装置ではないだろうか。静かな1枚の絵の中の空気や光を見つめることで、瞑想(心の平静と内面の調和を保つために行われるトレーニング)の場と時間があたえられることを期待している。