筆塚稔尚 渡邊加奈子 二人展

「拝啓 筆塚様 今朝、鳥の羽根を見つけました。」
「前略 渡邊様 昨日、雲の影を踏みました。」
2026年3月7日(土) 〜 3月29日(日)

12 年ほど前、ある画廊の別々のフロアーを使い、お互いそれぞれの個展 が偶然開かれたことがありました。 以来、様々な場所でご一緒することが増え、お互いの作品が気になって いました。 その後、お互いの作品への印象に、いつか二人展をしたいと考えるよう になりました。それを今回やっと実現させることができました。 互いの作品に少し関わり、その世界観を広げたり尖らせたり。二人のコ ラボ作品も制作することができました。 普段の個展では見られない視線の交差する、実験的で挑戦的な展覧会に なったと思っています。      筆塚稔尚 渡邊加奈子

水曜~日曜 : 11:00 ~17:00
展覧会最終日: 11:00 ~16:00

休 廊 : 月曜、火曜

■ 作家の詳細情報は、下記をクリックしてご覧ください。

筆塚稔尚 渡邊加奈子 二人展
~「拝啓 筆塚様 今朝、鳥の羽根を見つけました。」
 「前略 渡邊様 昨日、雲の影を踏みました。」~

あーとらんどギャラリーでは、2026年3月7日(土)から3月29日(日)まで、筆塚稔尚さん、渡邊加奈子さんによる二人展を開催いたします。
約12年前、ある画廊の別々のフロアで偶然それぞれの個展が同時開催されたことが、お二人の出会いの始まりでした。その後、各地の展覧会でご一緒する機会が増える中で、互いの作品世界への関心が深まり、いつか二人展を、という思いがかたちになったのが本展です。

本展では、それぞれの近作に加え、互いの作品に少しずつ関わり合いながら制作されたコラボレーション作品1点も発表されます。拝啓、前略――と呼びかけるようなタイトルが示す通り、本展は作品を通した往復書簡のような構成となっています。視線が交差し、世界観が広がり、時に鋭く尖る。普段の個展では見られない、実験的かつ挑戦的な展示となりました。

展覧会概要

会期:2026年3月7日(土)~3月29日(日)
会場:あーとらんどギャラリー
時間:水曜~日曜 11:00~17:00(最終日は16:00まで)
休廊日:月曜・火曜

■ 作家紹介
筆塚稔尚(ふでづか としひさ)

1957年香川県生まれ。1983年東京芸術大学大学院版画専攻修了。カナダ政府給費留学、文化庁芸術家在外研修員としてポーランドに滞在するなど、国内外で研鑽を重ねてきました。個展開催は国内外で100回を超え、国立西洋美術館をはじめとする多くの美術館企画展にも出品。作品は国内外の主要美術館に収蔵されています。
あーとらんどギャラリーでは、1995年以降、1997、1999、2002、2004、2006、2008、2012、2017、2022年と継続的に個展を開催してきました。 精緻な版表現を基盤に、ことばや物語性を内包する作品世界は、静謐さの中に深い思索を湛えています。

渡邊加奈子(わたなべ かなこ)

多摩美術大学大学院博士前期課程絵画専攻版画研究領域修了。木版画を中心に、繊細な色彩と詩的なモチーフによる作品を展開。近年は国内外で個展・グループ展を重ね、アワガミ国際ミニプリント展準大賞など受賞歴も多数。2025年にはフランスでの二人展にも参加するなど、国際的な活動も広がっています。
微かな記憶や光、夢のような情景を重ねる渡邊さんの作品は、観る者の内面に静かに響く世界を描き出します。

■ 本展の見どころ
筆塚さんの緻密で構築的な版表現と、渡邊さんの柔らかく詩的な木版表現。異なる方向性を持つ二人の版画が、互いに応答することで、新たな緊張と広がりを生み出します。
本展では、単なる並列展示にとどまらず、作品同士が対話し、交差し、ときに干渉する構成が試みられています。二人のコラボレーション作品は、その象徴的な成果といえるでしょう。

「鳥の羽根」「雲の影」というささやかな出来事をきっかけに交わされる往復書簡のような展示空間。 視線と感覚が交わる場としての二人展を、ぜひ会場にてご体感ください。
皆さまのご来廊を心よりお待ちしております。