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企画展 > 門坂 流展
門坂 流
プレスリリース(2005年)


門坂 流  「 牡丹 」
エングレーヴィング 17.1×26.6cm 1986 Ed.75

■ 略歴
1948 京都に生まれる。
1968 東京芸術大学油絵科入学
1973 鉛筆・ペン画で創作活動を始め、

   主に書籍の装幀や雑誌の挿絵
   などグラフィック関係の仕事に
   おいて、ドローイング作品を
   発表する。
1985 この頃から、銅版画による線の

   表現に惹かれ、エングレー
   ヴィングの技法を研究。
1988 ドローイング集『風力の学派』

  (ぎょうせい)刊行
1990 『ビュランによる色彩銅版画集
水
   の光景』(ぎょうせい)刊行
1991 『ワークショップ・手と目の冒険

   広場 水のアラベスク』目黒区美
   術館、東京
1999  朝日新聞朝刊小説「百年の預言」

   の挿絵を担当、翌年記念画集を
   朝日新聞社より発行
2000 『みどり、自然、木々への憧展』

   長野県伊那文化会館
2001 『門坂流+ヘルガ・フィリップ

   二人展』ヴィトゲンシュタイン
   ハウス、ウィーン
2002 『線の迷宮−細密版画の魅力』

   目黒区美術館、東京
2003 小池真理子・著、門坂流・画、

   長篇小説集『一角獣』
   角川書店刊作品収蔵
   町田市立国際版画美術館
 
[主な個展]
1987 INAXギャラリー、東京
1988 ガレリア・グラフィカ、東京
1990 ガレリア・グラフィカ、東京
1991 伊勢丹新宿店、東京
1992 玉川高島屋

    アルテ・スパッツィオ 、東京
1993 ギャラリ−ポート、東京
    ガレリア・グラフィカ、東京
2000 ギャラリー・ポート、東京
    伊勢丹新宿店、東京
     国際デザインセンタ−・デザイン

    ギャラリ−、名古屋
2001 松明堂ギャラリー、東京
     在墺日本大使館文化広報

    センターター、ウィーン
2002 スパンアートギャラリー、東京
2003 Genkan Gallery アメリカン

    クラブ、東京
2003 松明堂ギャラリー、東京
2004 不忍画廊、東京

[主なグループ展]
1989 「現代ビュラン作家展」

    ギャラリースペース21、東京
1991 「ワークショップ・手と目の冒険

    広場 水のアラベスク」
    目黒区美術館、東京
2000 「みどり、自然、木々への

    憧れ展」長野県伊那文化会館
   「WATER-イラストレーター

    ワーク」黒部市美術館、富山
2001 「門坂流+ヘルガ・フィリップ

    二人展」ヴィトゲンシュタイン
    ハウス、ウィーン
2002 「線の迷宮−細密版画の魅力」

    目黒区美術館、東京
2003 [ NICAF]展 東京国際

    フォーラム、東京
2005.4.7
最終版のプレスリリース文が掲載されていませんでしたので、大幅訂正をしました。お詫び致します。


           門坂 流展

   会期/2005年5月7日(土)〜5月29日(日)
       午前11時〜午後8時 (土・日午後6時)
       休廊:10(火),11(水),18(水),24(火),25(水)
   
会場/あーとらんど ギャラリー
   
出品/銅版画‥‥‥26点(1985〜2004年)            

        「見えるがままに描く」

 あーとらんど ギャラリーでは、門坂 流さんの初めての展覧会を開催い たします。門坂さんは京都に生まれ、芸大中退後、鉛筆・ペン画で創作活動 を始め、現在は東京を拠点にグラフィック関係の仕事や版画・ドローイング などの制作活動を続けています。

 門坂さんが鉛筆・ペン画での創作活動を始めた萌芽を探ると、高校時代に フェルメールの「レースを編む女」の絵に出会い、震える程の感動を覚えた 体験が浮かび上がってきます。「‥‥‥フェルメールは、実は『何も描いて いない』という気がするのね。何も考えずに純粋に見たままの視覚体験を定 着させている。‥‥‥」という自らの創作が芽生える場所を見定めたような 分析が種子となって、その後手掛けることになった小説の挿絵を描く最初の 仕事で、印刷方法の変更による鉛筆描写からペン画への偶発的な移行の試行 錯誤の中で、「線のみで描く方法」が芽生えることになります。
 
 ものの形を表現する方法には古来から線や面が使われてきましたが、何故門坂さんは面をわざわざ排除し線のみにしなければならなかったのか、フェ ルメールの話に戻ってみると彼が次のよに解説しています。「‥‥これ (レースを編む女)をジーッと見ていると、僕には全体が動き出すように見 えるんです。」と。試しに1分程少し離れた壁に架かった絵の一部分に視点 を固定してみると、不思議なことにその周り全体がゆらゆらと波間にたゆと うように動き始めるのを体験できます。眼には固視微動といって、注視する 時に網膜に写った象を鮮明に認識できるように眼球が非常に小さな動きをす るといわれているので、注視が長くなると眼の筋肉が疲労して固視微動にゆ らぎが生じて見ている象が動き始めるのではないかと推測されます。

 門坂さんの表現者としての本領は、このようなゆらぎ、ないしは運動の捉 え方の方法論として自らの言葉の中で次のように結実します。「‥‥‥その 運動感を『線』に置き換えて、視覚的に捉えるということを僕はやっている んです。」
 門坂さんの描くモチーフには、この運動感を意識的に強調する対象として、 植物や鉱石、流れる水や風の動きなど、少年時代に過ごした四季折々の故郷、 門坂さんの言葉では「日本昔話にでてくる様な山裾の村の川」で遊んだ原風 景が強力な磁力で引き寄せられています。『線』の集積、それもどの一条の 線さえも交差せず精確無比に引き続けられた結果としての集積は、あたかも 遺伝子(DNA)のような生命を生み出す設計図としての様相を呈し、幽かに 感応できる「線間」から透かし見えてくる生命の仄かな息吹きが聞こえてく るような気さえします。「‥‥‥私の本質的な主題は、森羅万象の宇宙のリ ズムに、眼も心も共鳴させ『見えるがままに描く』事です。」と淡々に語る 言葉の意味の深い海溝には、冷徹なまでにコントロールされた脳と身体が生 み出す、門坂さんにして初めて実現することが可能になる「線の悦楽」のよ うな、まだ誰も見たことのない生命体の存在が感じられてなりません。

 今回の展覧会では1985年から2004年にかけて制作された銅版画26点で門 坂さんの仕事を概観します。ご高覧いただきますようご案内申し上げます。
 また、展覧会初日に『線を刻む』 〜 私の制作方法 〜と題して企画展講座を 開催しますので、多数の皆様のご参加をお待ちしております。                            
                           敬具


       ■企画展講座  参加者募集!

           『線を刻む』 
          〜 私の制作方法 〜

   小説家/詩人の寮美千子さんのインタビューで、門坂
   さんの作品制作の方法や考え方を解き明かしていただ
   きます。また、銅版画(エングレーヴィング)の道具
   や原版の説明、およびその使い方の実演も行います。

   ・ 日  時 : 5月7日(土)18:30〜 
   ・ 講  師 : 門坂 流 
   ・ 会  場 : あーとらんど ギャラリー  
   ・ 参加費用 : 無料
                           以上


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