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石川 望さんのエッセイ
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<書籍紹介>
                        
2016.11.4

  
ピカソになりきった男  キィ・リブ著

 天才と言われた贋作者が逮捕されてから明かした告白書である。但しその真偽は本人にしかわからない。
 凄いのは、複数の画家の贋作を制作していたことである。ピカソ、ダリ、シャガール等、それぞれ作風が異なるにもかかわらず、鑑定人が本人の作品と誤らせるような作品を作っていたことである。その為には、当時の画材を整えるのは当然ながら、その画家になりきって制作するということである。
 ピカソを例にとってみれば、実物を制作順番に検討してピカソが次に制作するのはどの様な作品かと徹底して研究し、そしてピカソが制作したと思われる同じスピードで筆を走らせることを心掛けて制作に取り組んだということである。いずれにしても凄まじい努力である。
 あるときシャガールの贋作をシャガールの娘に見せたところ「父が描いたもの」と断定したそうである。
 そして贋作者として逮捕され作品は破棄されているものの、まだ本物として流通している作品もあると著者は豪語している。
 話は違うが、某所で小磯良平のドローイングを見たことがある。ペンの筆圧が同一で不自然であった。(藤田嗣治は筆圧が同じ) 後で調べてみたら本物は某美術館に納められていた。いずれにしても作品の購入については信用ある画商からであると言えよう。お互い贋作には気を付けたい。
 美術の関心のある方は本書を一読されることをお奨めする。
        
                        文責:石川 望


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<書籍紹介>                        
                           2016.11.16

  現代美術コレクター  高橋龍太郎著   
                      講談社現代新書 800円

 精神科医であり、しかも「高橋コレクション」として現代日本作家アート2,500点をコレクションしている高橋龍太郎の著書である。
 氏は本書のなかでアートの見方について次のように述べている。
@楽な姿勢で目を一度閉じる。A絵と向きあいあるがままに感じる。B雑念が湧いてきたら呼吸に意識を戻す。などである。
 しかし、現代アートに向きあうとどうしても拒否反応が起きる場合が多い。頭から受け付けないことがよくある。
我々の世代には現代アートはなかなか難しい。まして購入するとなるとよほどの決断を要する。
 では現代の作家の一見きれいな作品、作家名にひかれ美術年鑑を参考に購入しても、しばらくして見飽き換金の必要に迫られて元のギャラリーに持ち込んだとしても購入価格の2分の1か3分の1しか、甚いときには10分の1ということもありうる。
 やはり手元に置きたいのは、国際的に評価が高く値上りが見込まれる一握りの作家 に限られる。
 そこで氏は国際マーケットで保証されている作家の作品の購入を奨めている。それには現代アートに精通する信頼できるギャラリーで、しかも一作品500万円以上、安全性を考慮すれば1,000万円以上が望ましいと言っている。
 しかしこのようなことは、趣味で気に入った廉価な小品をたまたま購入する我々にはとても出来ることではない。将来有望な新人を追いかけるという方法もあるが、海のものとも山のものとも分からない作家の作品を購入するというリスクは取れないし、資金もない。
 まあ自分の気に入った作品をぼちぼち集めるしかないであろう。
 昔誰かが「作品の価値は見る人が生産する」と書いていたのを見た覚えがある。他人の眼を気にせず自分好みの作品を購入して楽しめばいいようである。
まあコンテンポラリーの作家草間弥生の大きな造型作品を見るとさすがに凄いなと思うが、村上隆 奈良美智の良さはよく分らない。それはそれで仕方ないと諦めている。
 まあ興味のある方は本書を一読されては如何ですか。
                        文責:石川 望

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