豊澤英之・ 大志郎 展
会期/2010年 1月7日(木)〜 1月24日(日)
10:00am〜6:30pm 休廊:1/13(水),20(水)
会場/あーとらんど ギャラリー
出品/器、花器、漆額、飾皿、
オブジェ、アクセサリー‥‥‥ 60 余点
あーとらんど ギャラリーでは、暮らしに潤いをもたらす工芸美を追求する
豊澤英之さんと、そのご子息で現代の新しい工芸の開拓を目指す豊澤大志郎
さんのお二人にそれぞれ得意とする漆芸作品をご出品いただいて、2010年1
月7日 (木)から1月24日(日)に豊澤英之・大志郎 展を開催致します。
豊澤英之さんは日本で最大規模を誇る日展の会友で、かつ全国公募展の日
本新工芸展で審査員を務めるなど、讃岐漆芸を代表する漆芸家です。また、
私どもの画廊の前身である美術画廊たなか時代以来今日まで、個展やグルー
プ展でご出品いただいている数少ない作家で、最近の展覧会では2006年の
個展以来4年ぶりとなります。一方豊澤大志郎さんは日展に入選を重ねる実
力を持ち、全国公募展の日本現代工芸美術展で現代工芸賞を受賞する等、讃
岐漆芸の将来を担う若手の漆芸家で、今回初出品となります。
豊澤英之さんの出品作品は2種類の漆芸技法で制作されています。一つは、
漆額等に適用されている技法で、色漆を何層にも塗り重ねた素材を彫ること
によって様々な絵を描く、彫漆と呼ばれる技法です。この技法の応用で、器
の内側などに色漆を場所によって変えながら塗り重ねて研ぎだすことによっ
て、色面が様々な模様を織りなす「乱彩」と豊沢さんが呼んでいる独自の手
法も使われています。もう一つは、湯のみ等に適用されている技法で、粘土
や発泡スチロール等で器の内側の型を制作し、その型に麻布を施して漆を塗
る工程を何度も繰り返して器を成形する、乾湿技法と呼ばれる技法です。
豊澤さんの目指す漆芸は、このような技法を駆使することによって暮らし
の中に潤いをもたらす漆器の良さを伝えたい、というところにその本質があ
るようです。
今回の展覧会は豊澤英之さんの暮らしを豊かにする漆芸作品を中心に構成
し、大志郎さんのオブジェを加えて、これまでに無い、伝統の意匠と現代の
息吹を肌で感じ、そして気に入った作品を購入できる展示会です。
近年、讃岐に限らず全国の漆器産業の著しい衰退が進行していますが、毎
日の生活を豊かにする漆器をもう一度見直すことのできるまたとない機会と
なるでしょう。是非一人でも多くの方にご来場いただきますようご案内申し
上げます。
敬具
(文責:山下高志)
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