営業時間:午前11:00 〜午後7:00
休廊日:毎週水曜日


企画展 > 名嶋憲児 版画展
名嶋憲児
プレスリリース(2004年)
 

名嶋憲児 「独りの部屋」
#26936 木版 38.3×26.5cm、
S50.7×35.5cm 1996 Ed.16/30


■ 名嶋憲児 NAJJIMA Kenji 略歴
 1968 三重県に生まれる
 1991 中京大学 文学部国文学科卒業
 1997 ぶどうの国国際版画ビエンナーレ
     招待
 1999 ハンガリー国際版画ビエンナーレ
     特別展 招待
 2001 常設展(福岡市美術館)
 2002 コレクション展
    (和歌山県立近代美術館)
■個展
 1994〜毎年、名古屋、東京、大阪、富山
     京都など各地にて個展を開催
         名嶋憲児 版画展


会期/2004年 7月17日(土)〜8月8日(日)
午前11時〜午後8時 (土・日午後6時) 水曜と第2+4火曜休廊
会場/あーとらんど ギャラリー 
出品/木版画など‥‥約30点

 あーとらんど ギャラリーでは、名嶋憲児さんの木版画の展覧会を開催いたします。当ギャラリーでは初めての個展。名嶋さんは三重県で生まれ現在、全国各地の個展を中心に活動しています。

 名嶋さんといえば人物の描写が浮かんでくる版画家です。人物をモチーフとした版画家は非常に数が少ないようです。その中でも際だって特徴のある人物像を創り上げる彼の表現力には、どこかすごみも感じられます。彼の表現の特徴は、人物のフォルムからその人物の心象風景をを浮かび上がらせるという手法にあります。この表現方法の際だったものがアニメや漫画に見られますが、そのルーツを辿ると鳥獣戯画などに代表される絵巻物にたどり着くのではないかと考えられます。

 名嶋さんの人物画のもう一つの特徴は、画面の空間構成の生み出す物語性にあります。描かれた人物が観者に語りかけてくる台詞が、あたかも眼に見えない形で画面の中に刷り込まれているかのように人物が配置されています。観者は思わず描かれた人物の台詞を単色の背景の中に想像してしまうような誘いを受けます。柔らかなどこか背景の中に溶けてしいそうな人物フォルムの線と、単色にもかかわらず湿気を感じさせるまだらな背景の面が、まるで今にも崩れてしまいそうな絵の骨組みを支えているにもかかわらず、そのきわどい危うさがかえって人物画の物語性に強度を与えているのではないかと思われるのです。

 今回の展覧会では、90年代後半から現在までの木版画を約30点出品いたします。この作家にしか表現できない絵の雰囲気を是非ご高覧頂きますようご案内申し上げます。

 尚、作家は17日(土)と18日(日)の両日在廊しています。
                             以上